この記事は、前回の
ホテルのベルボーイがIT業界に飛び込んだ話#1の続きです。
まだ↑を読んでない方は是非そちらから読んでみてください!
転職を決意したのはいいものの、
特にやりたいこともなく、
でも早くホテル業界を出ないとどこにも行けなくなる
という何となくな強迫観念があったので、
とにかく普通のサラリーマン的な
仕事でホテル業界から関連している仕事
を探していました。
安易ではありますが、
旅行業界ならホテルでの経験を活かせる(と言い切れる)
と思ってました。
実際に、
採用試験が上手くいき、転職した先は
外資の旅行業界でした。
英語は嫌いではないですが、
留学経験もないためそんなにしゃべれるわけでもないという感じでした。
嫌いではないというか好きだったので、
英語を強制的に話すしかない状況を作りたくて
ホテルを選んだっていうのもあります。
で、その延長で外資系に挑戦したのですが
英語面接(相手は日本人でしたが)も何とか通り、
ホテルでの経験云々もうまく伝わり、
ホテル向けのサポート担当として採用されました。
タフさなんてほとんどなく、
オフィスもすごくモダンできれいで、
残業もないホワイトな感じでした。
(ちなみにホテル時代も残業代は
しっかり支払われていたので
ブラックだったというわけではないです。)
ただ電話嫌いだったのと、
(今でも好きではないですが笑)
PCのタイピングもままならなかったので、
ある意味ものすごくタフな業務ではありました。
タイピングなんて絶対必要だと思いながら
決定的な動機がなくサボっていたので、
タイピングが求められる(しかも記録は英語でした)業務は
やりがいしかなかったです。
当時の英語で記録していた名残で
何となく今も英語でメモを残すこともありますが、
今はだいぶその癖はなくなりました笑
今も外資系ですが、
あの時ほど外資系文化な感じの企業は
なかったです。笑
英語もタイピングも強いられつつ、
キャリアパスとしてはこれ以上ないものだったと思います。
で、ずっとそこに残ろうとは思っていなかったのですが、
この次どんな仕事がいいんだろうと考えても思いつかず、
気づけば2年近く経過していました。
何をきっかけに
ITに興味を持ったのかと言えば、
明確な答えがあります。
結論から先に言うと、
日本人のITリテラシーの低さが
心配になったから。
です…。
当時ホテル向けのサポートデスクだったので、
ホテルの運営者から電話が来るわけなんですが、
Webサービスを提供している以上、
問い合わせもWebサービスに関するものがほとんどです。
その中には
管理ポータルにログインできない
とか、
申請の仕方がわからない
とか、
そんな内容がかなり多かったんですが、
その時に案内の中にある
ブラウザの設定だったり基本的な用語などが
全く分からなかったりする状況が多くありました。
ご年配の方であればわかるのですが、
まだ中年の範囲内の
運営者であっても、
最悪の場合自分のメールアドレスが
分からなかったり、
恐る恐る「キャッシュクリア…」とか
言ってみたもんなら
電話を切られる始末。。。
もちろん誰でも伝わるように
説明できるのが
プロの仕事。
ですが、IT用語?を如何に上手く伝えるかに
一番苦労しました。
そんな中、
デービッド・アトキンソンさんの
世界一訪れたい日本のつくりかた
という本に出会いました。
旅行・観光業界の面白さと
日本の将来についての考察が
非常に洗練された内容で記されているので、
その内容に感動してさらに
同じデービッド・アトキンソンさんの
新・観光立国論も読みました。
続けて
いろいろな本を読み漁っているうちに、
なぜか旅行業の将来ではなく、
ITリテラシーの低さによる日本の将来の心配が
膨れ上がり、
日本をITでよくしたい。
という謎の圧倒的にぼんやりした夢みたいなものが
出来上がりました。
というのがIT業界に興味を持った理由です。笑
IT企業1社目は、
セキュリティ企業ではなく
インフラ系のハードウェアメーカー
でした。
とにかくやる気はあったのと、
旅行業界に移った時みたいに
それまでの経験を活かせると
無理矢理こじつけたのと、
とにかくまだ若かったので
ポテンシャル狙いで行けたのが
功を奏し、
無事採用されました。
そこで事務の仕事をしながら、
ITの世界に触れながら、
いろんな勉強をがむしゃらにしながら、
とにかく業界の人間にならなきゃと
意気込んでました。
旅行会社とはまるで雰囲気も違って、
業務ももちろん違って、
その違いがいい緊張感を維持してくれました。
事務でずっとやっていくつもりは
なかったのですが、
営業するほどガツガツしてないので、
技術営業という職種に興味を持ち、
社内の技術営業の方に
いろいろ話を聞いてみたりしてました。
当時のマネージャーは
部署異動を応援してくれていたのですが、
そのころちょうど
コロナ禍になってしまい、
社内の部署異動は一斉にストップ。
いつ元に戻るかわからないまま
ただただやり過ごす訳には
いかなかったので、
プリセールスSE
という肩書きを目指して
また転職を
決意しました。
セキュリティ業界を選んだ理由は、
自分に勉強を強いるためです。
根性がないので、
環境がないと継続できないと
分かっていたのです。
毎度毎度
よく仕事見つかったなと
今思うと本当に
驚くような話ですが、
ギリポテンシャル採用という枠で
プリセールスSEの肩書きを手に入れた訳です。
狙い通り、
死ぬもの狂いで勉強しないと
ついていけない生活を
手に入れました笑
サイバーセキュリティは
ITのあらゆるものを護るものです。
そのためには
それなりの知識が必要です。
もっと言うと、
護る対象のことも
分かっていないと
守りようがないですし、
ビジネスや営業プロセスを理解し、
お客さんや取引先の事情も
組んであげられなければ
良いプリセールスSEとは言えません。
何も知らない状態で飛び込んで
どうやって生き延びてきたか
不思議ですが、
色んな人に助けてもらいながら、
基礎を学び、
並行して今必要な特定の知識を
頭に叩き込み、
時に文句を言われながら、
無理矢理プリセールスSEを
演じてきました。
でも今はとにかく
この業界に来て良かったと
心からそう言えます。
色んな知見・専門性を持った
プロ意識の高い人達と
共に仕事ができるのは
なんとも言えない経験です。
また、セキュリティを含め
ディフェンスという概念は、
本気でやってくる相手、敵を
難なくいなして無力化するという
かっこよさを感じます。
そんな業界の人間でいられるのが
嬉しいです。
もちろん全く一人前ではないですし、
これからもずっと学び挑戦し続けたい
と思ってます。
長くなりましたが
面接以外でここまで自分の経歴を
思い返すこともなかったので、
いい機会になりました。
ここまで読んでいただいた皆さんは
お気づきかもしれませんが、
30代前半で既に4回転職してます。笑
その中で転職のときに
気をつけていることはと言うと、
5つあります。
全部自分の中で
そうだと言えるものを
作り出せばいいんです。笑
ただ転職においては、
評価される場面においては、
どう見せるか
が重要だと思っています。
だから1から4を自分の中で
しっかり持っておいて
5でストーリーを
ぼんやり考えておけば、
筋の通った
過去から将来までの
自分のキャリアパスイメージを
言語化して
伝えることができるはずです。
情熱を持っていると
そう見せることが
できるはずです。
あとは、
今できることを
自分の責任で
ひたすらやるだけです。
この1〜4については
また今度詳しくはなせたらいいな
と思います。
もし、
自分に何かを強制する環境に
飛び込むのであれば、
必ず自分の挑戦を
話せる相手を
見つけることをお勧めします。
人がいなければ
Xとかでもいいです。
日記でもいいです。
吐き出すことが
頭のもやもやを
取り除ける最善の方法
だと思うからです。
なんなら
文字に残すと
後で見返せることが
良いことにつながるかも
しれません。
あとは必ず何か一つ
楽しいことを並行して定期的に行うように
することをお勧めします。
一つに囚われると
良いことはないと思うからです。
僕の場合は、
サポートしてくれる人が周りにいたから
ここまでこれたと確信しています。
ということで、
皆さんの転職の勇気づけになることができれば
幸いです。
何か転職で悩みなどあれば
考え方とかであれば相談に乗れるかもしれません。
お気軽にご連絡ください。
最後にアドラーが残した"人生の意味とは何か"を記して終わります。
人生の意味など何もない。それはあなたが自分自身に与える物だ。
ではまた。
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