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サイバーセキュリティ

2025年に発生したASAHI(アサヒグループ)サイバーインシデントの事実整理

 

ここでは、アサヒグループホールディングス(以下、ASAHI)が公表した情報と主要メディア報道に基づき、事実ベースで時系列に整理します。推測や未確認情報の断定は行いません。

 

発生と初動

2025年9月29日:ASAHIは「サイバー攻撃によるシステム障害」を公表(Notice of System Failure Due to Cyberattack)。
2025年10月3日:第2報を公表(Update on System Disruption Due to Cyberattack (2nd))。
2025年10月8日:第3報を公表。攻撃はランサムウェアによるもので、日本国内のテクノロジー資産に影響が及んだと説明。被害拡大抑止と調査を継続中としています。(ASAHI公式(第3報))

 

データ流出に関する状況

・第3報では、インターネット上で不正な転送が疑われるデータの存在が確認された旨を記載。現在、性質・範囲の特定を調査中で、影響が確認された場合は速やかに通知するとしています(確定範囲の詳細は未公表)。(ASAHI公式(第3報))

 

生産・出荷への影響と復旧

2025年10月2日:アサヒビールは国内6工場で生産を再開
・同日以降、一部商品の出荷を段階的に再開(「スーパードライ」は部分出荷開始、10月15日から「生ビール」「ドライゼロ」などの一部商品も部分出荷)。
・アサヒ飲料:10月8日時点で7工場中6工場が部分再開、10月9日からは7工場すべてで部分再開。
・アサヒグループ食品:10月8日時点で国内7工場すべてが部分再開
(以上、ASAHI公式の第3報に明記)(ASAHI公式(第3報))

 

攻撃主体に関する報道

2025年10月7日:ランサムウェアグループ「Qilin」が犯行を主張したと複数メディアが報道。ASAHI側の公式確認は記事時点で示されていません。(Reuters)

 

業務・開示への影響(公表ベース)

2025年10月14日:ASAHIは四半期決算発表の延期を公表(システム復旧の進捗に応じて時期を判断)。(Reuters)

・国内の受注・出荷・コールセンター等が一時停止/大幅制限され、一部を手作業で代替するなどの影響が報じられています。(WSJ)

 

時系列(要点)

9/29:サイバー攻撃によるシステム障害を公表。
10/3:第2報を公表。
10/2:国内6工場で生産再開、以降一部商品の出荷を段階的に再開。
10/8:第3報。ランサムウェアであること、不正転送が疑われるデータの確認、各社の生産部分再開状況を説明。
10/7:Qilinによる犯行主張が報道(ASAHIの公式認定は記事時点で未示)。
10/14:サイバー攻撃を理由に決算発表延期を公表。
(出典は下記「情報ソース」を参照)

 

本件から確認できる「事実」

・攻撃はランサムウェアによるもの(ASAHI公式)。
・国内の受注・出荷等が停止/制限され、一部手作業対応(報道)。
不正転送が疑われるデータの存在をASAHIが確認し、範囲と内容を調査中(ASAHI公式)。
・生産・出荷は段階的に再開(ASAHI公式)。
・攻撃主体のQilin主張は報道ベースであり、ASAHIの公式確定は記事時点で未示。
・決算発表は延期(報道)。

【10/23更新】ASAHI(アサヒグループHD)のランサムウェア被害:公式発表の要点と追加事実

 

1) 公式発表の更新(9/29 → 10/3 → 10/8 → 10/14)

2) 事業影響(国内中心)

3) データ窃取(エクスフィルトレーション)に関する報道

4) 犯行声明(第三者の主張)

5) 連鎖影響の文脈

6) いま読者が把握しておくべきポイント

※本追記は2025年10月23日時点の一次情報および主要報道に基づくまとめです。以後の確定情報(被害範囲や個人情報の内容など)は、アサヒグループHDの公式発表に従い、必要に応じて更新します。

 

情報ソース(一次・公式優先)

 

本記事は上記のASAHI公式発表および主要メディア報道に基づいています。続報により内容が更新される可能性があります。

ではまた。

 

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