NIST CSF自己診断

まずは10問のクイック診断。より正確に把握したければ+20問(Standard)、さらに深掘りなら+20問(Deep)へ拡張できます。スコアは5機能(識別・防御・検知・対応・復旧)で可視化。

評価スケール: 0=未着手 / 1=意図はあるが場当たり / 2=最低限の運用 / 3=定義され一貫運用 / 4=継続改善・定量測定

識別(Identify)

① 資産(デバイス/アプリ/データ)の棚卸しと分類が最新の状態で維持されている。
狙い:守るべき対象を明確化し、優先度をつける。
② 重要業務のビジネスプロセスと依存関係(委託・SaaS・クラウド)が可視化されている。
狙い:影響分析(BIA)と投資判断の前提。

防御(Protect)

③ ID・認証(MFA/特権管理)と端末のベースライン(パッチ/設定)が運用されている。
狙い:初期侵入と横展開の抑止。
④ メール/Web/USBなど入口対策と従業員セキュリティ教育が定常化している。
狙い:人的・技術的コントロールの両輪。

検知(Detect)

⑤ 侵入前提での監視(EDR/ログ/アラート整備)と誤検知のハンドリングが運用されている。
狙い:兆候の早期検知とMTTD短縮。
⑥ 重要SaaS/クラウドの監査ログ収集・相関分析(SIEM相当)ができている。
狙い:IDベース攻撃や権限濫用も検知。

対応(Respond)

⑦ インシデント対応手順(封じ込め/根絶/復旧)と役割分担が定義・訓練されている。
狙い:MTTR短縮、混乱回避。
⑧ 取引先・委託先・社内関係者への連絡/開示フローが整備されている。
狙い:サプライチェーン波及と法令対応の遅れを防止。

復旧(Recover)

⑨ 重要システム/データのバックアップ(オフライン/イミュータブル等)が整備・検証されている。
狙い:ランサム被害時の事業継続。
⑩ 復旧の優先順位(RTO/RPO)と演習結果を反映した改善が回っている。
狙い:“戻せる”を実務水準で担保。