「ゼロトラスト」という言葉を聞いたことはあっても、
「うちのような中小企業には難しい」と感じていませんか?
実は、ゼロトラストは大企業専用の仕組みではありません。
小さな企業ほど、シンプルな仕組みで“守れるゼロトラスト”を実現できます。
この記事では、ゼロトラスト導入を5つのステップでわかりやすく解説します。
ゼロトラスト(Zero Trust)は、「何も信用しない」というセキュリティの考え方です。
社内ネットワークだから安全、社員だから信頼――という前提を捨て、すべてのアクセスを常に検証します。
これにより、不正ログイン・情報漏えい・社内侵入などの被害を最小化できます。
🔍 一言でまとめると:「ログインできる=安全」ではなく「検証され続けて初めて安全」
ゼロトラストの第一歩は「誰が、どの端末からアクセスしているか」を明確にすることです。
MFAが導入できていない場合は、まずここから始めましょう。 Microsoft 365やGoogle Workspaceなら、無料で有効化できます。
ゼロトラストでは、ユーザーだけでなく端末の安全性も評価対象です。 ウイルス対策が無効な端末、古いOSのノートPCなどは「アクセス制限」すべきです。
「誰がどのPCからアクセスしているか」が把握できれば、攻撃の多くは未然に防げます。
社内共有フォルダやクラウドサービスの権限を「全員アクセス可」にしていませんか? これはゼロトラストの逆です。 原則は「業務に必要な人だけにアクセス権を与える」こと。
“アクセスを絞ること”は“信頼を可視化すること”です。 特にOneDrive・Google Drive・Boxなどは共有リンク管理を自動化できるツールもあります。
旧来のVPN方式では、「一度つなげば社内すべてにアクセスできる」状態になりがちです。 これをゼロトラスト的に変える方法は次の通りです。
「VPNを廃止してゼロトラスト化」というより、
「VPNを段階的に置き換えていく」と考えるのが現実的です。
最後のステップは「運用の継続」です。 攻撃の兆候を早期に見つけ、被害を最小限に抑える体制を整えましょう。
監視は人力では限界があります。 クラウド型EDR/SOCサービスなど、“見張ってくれる仕組み”を取り入れましょう。
| フェーズ | 主な施策 | 想定コスト(月額) |
|---|---|---|
| STEP 1:認証強化 | MFA導入/アカウント整理 | 0〜数百円/人 |
| STEP 2:端末管理 | MDM導入/パッチ自動化 | 数百〜千円/端末 |
| STEP 3:アクセス制御 | クラウド権限見直し | 工数中心(ツール不要) |
| STEP 4:通信保護 | ZTNA導入/VPN段階廃止 | 1,000〜3,000円/人 |
| STEP 5:監視運用 | EDR+SOC/ログ監視 | 3,000〜5,000円/人 |
すべてを一気に導入する必要はありません。 STEP1〜2だけでも“守れる会社”に近づきます。
ゼロトラストは製品名ではなく考え方です。
「誰も自動的には信頼されない」という前提を、社内全体で共有することから始まります。
中小企業でも段階的に導入すれば、現実的なコストで“侵入されにくい環境”を作れます。
「ゼロトラストを進めたいが、何から始めるべきかわからない」方へ。
Shefutechでは、中小企業の環境や予算に合わせた導入ステップを提案しています。
無料相談はこちら
関連記事:
・小規模に実現できるセキュリティ対策5選
・外部委託?内製化?正しい運用の分岐点
脅威対策セミナーもしくはサイバーセキュリティアウェアネスセミナーの無料体験ができるモニターさん募集中!
興味ある方はLINEまたはメールでご連絡ください!
その他SNSでも
様々な情報をお届けしていますので
ぜひチェックしてください!↓