取引先や親会社から突然届く「セキュリティチェックシート」――。
質問数は100項目を超え、聞いたことのない用語が並び、回答期限は1週間。
「こんなの答えられない!」と焦った経験がある方も多いでしょう。
この記事では、そんな混乱を防ぐために中小企業でも今日から準備できるセキュリティチェック対応リストを紹介します。
企業間取引では、情報漏えいが連鎖リスクになるため、取引先のセキュリティ水準が重要視されます。
特にクラウド利用・委託契約・共同開発などが絡む場合、発注元は「安全な委託先か」を必ず確認します。
つまり、チェックシートは“信用の証明書”なのです。
ほぼすべてのチェックシートで共通して聞かれる項目がこちらです。
この5つを整えておけば、約70%の質問には答えられるようになります。
完璧な仕組みでなくても、“定期的に管理している”ことを示すだけで印象は大きく変わります。
| カテゴリ | 確認内容 | 対応状況 |
|---|---|---|
| 体制 | セキュリティ責任者・緊急連絡先を明記しているか | ☐済 ☐未 |
| アカウント | MFAを主要サービスに設定しているか | ☐済 ☐未 |
| 端末 | ウイルス対策・パッチ更新が自動化されているか | ☐済 ☐未 |
| データ | バックアップ方針が文書化されているか | ☐済 ☐未 |
| 教育 | 年1回以上のセキュリティ研修を実施しているか | ☐済 ☐未 |
| 委託 | 再委託時のセキュリティ基準があるか | ☐済 ☐未 |
| 事故対応 | インシデント発生時の報告ルートが定義されているか | ☐済 ☐未 |
無理に“はい”と答えるよりも、正直に“対応中”と記載した方が信頼されます。 ただし、具体的な改善計画を添えることが重要です。
例:「現在MFA導入を段階的に実施中。2025年12月までに全社員へ展開予定」
誠実な回答は、むしろ「改善意欲がある企業」として高評価につながります。
毎回ゼロから回答するのではなく、自社の「標準回答集」を持つことで作業負担を大幅に減らせます。
セキュリティ対策を整備していることは、取引先にとって大きな安心材料です。
「弊社ではMFA導入済み」「EDRを導入済み」「社員研修を年1回実施」などを伝えると、信頼と差別化につながります。
つまり、セキュリティチェック対応は“守り”ではなく“攻め”のツールでもあるのです。
取引先からのチェックは避けられません。
しかし、事前にルール・体制・文書を整えておけば、焦る必要はなくなります。
セキュリティチェックは「試験」ではなく「信頼を示す場」。
今のうちに準備を整え、次に届くチェックシートを自信を持って提出できる企業を目指しましょう。
Shefutechでは、中小企業向けに「セキュリティチェック対応支援プラン」を提供しています。
自社の現状を棚卸しし、改善ポイントを整理することで、取引先への回答がスムーズになります。
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