のちょうどいい
サイバーセキュリティ

その場しのぎのサイバーセキュリティ導入は後で後悔します

 

サイバーセキュリティを導入するとき、

なんとなく「とりあえず入れておこう」と製品やサービスを並べていませんか?

 

近年は低価格の製品が増え、

UTM(Unified Threat Management)でも10万円を切るものが出回っています。

安いのは魅力的ですが、

「よくわからないけど導入してみた」というノリで進めると、

後々「効果が見えない」「運用されない」「目的が不明瞭」といった問題に陥りがちです。

 

なぜそんな話ができるのか

僕はIT未経験の業界からITへ転職し、約6年。

そのうち半分はサイバーセキュリティ業界で技術営業として現場と向き合ってきました。

日々の実務で「とりあえず入れた結果どうなったか」は嫌というほど見ています。

 

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なぜ「とりあえず」になってしまうのか

最大の原因は、ガイドラインの存在だと考えています。

ガイドラインに「○○を導入しなさい」と書かれていると、

実務担当者は「要件を満たすために手早く導入」を選びがちです。

そのときの判断基準は往々にして「価格」「納期」「導入の簡単さ」。

製品の本質や運用のしやすさは後回しになりやすいのです。

 

なぜ「とりあえず」ではダメなのか

結局、時間が経つと「追加機能が必要になる」場面が出てきます。

・規制やガイドラインのアップデート

・同業他社のインシデント報告や新たな脅威

・グループ企業や上層部からの要求

こうした後出し要件に対応するため、後から機能を付け足すことになります。

 

付け足すごとに製品が増え、管理画面やログ、サポート窓口が分散します。

情報が点在すると、インシデント時に原因追及が難航します。

ログフォーマットが異なれば相関も取りにくく、

結果として「どれが問題なのか」を見つけるための時間とコストが膨らみます。

 

じゃあどうすればいいのか

最も近道なのは、まずサイバーセキュリティの全体構造を上部レベルで理解することです。

とはいえ「全体」を一気に理解するのは daunting(負担大)なので、実務的には次のアプローチが有効です。

 

1) 攻撃者の視点を学ぶ

攻撃者が何を狙い、どのように行動するかを理解すると、

「どのポイントを守れば効率よく防げるか」が見えてきます。

 

2) 優先度をつける(重要資産から守る)

まずは事業に直結する資産(決済、個人情報、認証基盤など)から着手することで、

限られた予算で最大の守りを作れます。

 

3) 運用設計を先に決める

製品の選定前に「誰がどう運用するのか」を決めておくと、

導入後のギャップを減らせます(ログの保管場所、連絡フロー、エスカレーション手順など)。

 

4) 拡張性と統合性を重視する

将来的に機能を付け足すなら、最初から統合や連携のしやすさを確認しておくこと。

APIやログ形式、SIEM/XDRとの親和性などをチェックしましょう。

 

5) PoCを短期間で回す(そして評価)

現場で動かしてみて、

「実際にログは取れるか」「アラートは現実的か」「運用負荷はどれくらいか」を確かめます。

 

最後に:とりあえずを卒業するために

「とりあえず入れる」習慣は短期的には楽に見えますが、

長期的にはコストとリスクを増やします。

まずは上位設計(守るべき資産の洗い出し、攻撃者視点の優先度付け、運用フローの設計)を行い、

その設計に合う製品を選ぶ。それが賢い導入の順序です。

 

攻撃者が何を狙っているかを押さえ、

ポイントごとに必要な保護を積み上げていく——

その姿勢が「ちょうどいい」セキュリティを作ります。

 

攻撃者がやりたいことについては

サクッと情報の入り口みたいなshortを作ったので

是非見てみてください↓

サイバーセキュリティの第一歩

 

ではまた。

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